水面に甘く溶ける角砂糖
3.[ Additive-Free Girl](1/431)
 *牛田 梢 編



何年ぶりだろう

この痛みに焦がれて
眠れない夜を過ごしたのは

でも、今日は一段と
睡魔が私を襲って来ない

薄暗い部屋に灯る
パソコンの画面が放つ光が

頭の中から消えてくれない

違う…

私を寝付けなくさせているのは
画面が放つあのブルーライトのせいじゃない

今頃になって自分の取った行動を
こんなにも後悔する事になるなんて

知りたい事と
知られたくない事は

相重なる事はない

これはきっと

知られたくない事を

私が知ってしまった罰

寝返りを打つたびに
ベッドが鳴らす軋む音が

余計に後悔の念を生む

きっと…後悔しきれないくらい悔やんで
自分を責めているんでしょう…

あの日の出来事に
まだ縛られている

私が想像も出来ない想いを
背負っている事を知って

私は後悔しているのか…

それとも事実を知って
自分の未熟さを思い知って

私は後悔してるのか

どっちにしても
二次元に逃げ込んで

妄想の世界に浸っていた私には
役立つ力なんて最初からないに等しい…

ただ

一つだけ言えるのは

「二次元厨の…底力」

現実逃避で何が悪い
そう思って生きてきた時間は

決して…不幸なわけじゃなかった

「そうだ。私も助けられたじゃない」

バカな発想だとか
単純に考えればそうなる

けど、そんな事は今はどうでもいい

「今度は…。今度は私が…救ってみせる」

根拠のない自信は
私の持ち前の力だ

この自信と打たれ強さなら
誰にも負けない

消えかけていた灯は
弱気を振り解いて

また、メラメラと炎を上げていた




Additive-Free Girl





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